Column
■代表 かしむらかおりのコラムより「クイントエッセンス、パラスアテナ」
オーラソーマには、そのひとつひとつの誕生やボトルの名前にも、それぞれの物語と由来があります。
オーラソーマはそれを選んだ人の鏡となって、その人自身を、そしてその人の人生を映し出す鏡ともなるのですが、同時にまたその人の人生の伴侶となり、サポートにもなって働いてくれているかのようです。
それはそのボトルやポマンダー、クイントエッセンスを使う人にとって、それぞれのユニークな体験やエピソードとなって現れます。
この「オーラソーマ通信」に読者のみなさまから寄せていただく体験談やエピソードにもそのことが現れていますね。
今回は、柏村先生のパラスアテナの物語です。
パラスアテナのボトルのメッセージに「生計を立てる」というような言葉がありますが、それだけを読んでも、はぁ?? という印象なのですが、このような物語を読むと、なるほど納得がいきますね。
それぞれのオーラソーマが、それぞれの人生の中に生き生きと息づいていることが感じ取れる物語です。
お楽しみください。
尚 記
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「クイントエッセンス、パラスアテナ」
イクイリブリアムでは57番のパラスアテナ&アイオロス。
上層がペールピンク、下層がペールブルーという本当に愛くるしいカラーのボトルです。
パラスアテナとはギリシャ神話に登場するゼウスの娘。
そのボトルのかわいらしい色からは想像できない、どうしてなかなか血気盛んで勇敢な女神です。
ゼウスの眉間から、鎧をまとい完全武装で誕生した、戦いの女神。
アイオロスは、暗殺の危機にあったパラスアテナをたった一人で守ったとも言われている風の神。
イクイリブリアムボトルの中のマスターの一本でもあり、クイントエッセンスではペールマゼンタという色になります。
マゼンタは、日常の中に思いやりと愛をもたらし、些細なことにも気配りが出来る。そんなメッセージを持つ色です。
パラスアテナ&アイオロスという割に、パラスアテナ色がとても強く感じられるボトルですが、それはオーラソーマタロットにも現れているようにも感じます。
影ながらパラスアテナを守るアイオロスという感じです。
是非タロットのイメージもご覧下さいね。
パラスアテナとアイオロスのイメージがとても表現されています。
http://artbeing.com/aura-soma/reading/tarot-57.html
またパラスアテナはドリームワーク。
ワークすると夢をよく見るようになると言われています。
そしてその夢のなかに重要なメッセージが含まれていることがあります。
私がことのほか気に入ったのは、「正しい生計を立てる」というメッセージ。
豊かさの象徴でもある女神。
最初はその意味をとても表面的に捉えていた私は、
「パラスアテナとワークすると、色々とお得がある!」
と、喜んでつけていました。
「手放して信じる。」というメッセージすら、
「お金を手放して使っても、ちゃんと戻ってくる!」というくらいに捉えてました。
ところが、私自身が真のその深い意味を知ることとなるのは、愛用し始めてから数年が経ち、しかも母を通しての事でした。
私の両親は父の定年を機に、それまで住んでいた家を、大学生向けのアパート
に建て替えて、生計を立てていました。
それからこの20年あまり、毎年卒業と入学シーズンである3月がくると母は忙しく、特にここ数年はその彼女を「アパートに空室が出るかもしれない」という緊張が襲っていました。
何故なら、すでに古くなってきたアパートに対して、周囲には建設費が下がってから建てられた最新のオートロック式のマンションが続々と建ち、家賃も変わらない訳ですから、それは彼女にとっては脅威でした。
もし3月に入居者がいない場合、入学シーズン以外には動かないのが学生のアパートですから、一年間は空室になってしまい、好景気に建てたアパートの建設費の支払いは、両親の年金から支払われる訳です。
そして、母が3月のその時期に来る日も来る日も、アパートに通い詰めているのは、学生の為に不動産屋を通さず、直接自分が関わっているからでした。
当初は私も、車を出したり手伝っていたものの、ここ数年は仕事の関係上全く関わることが出来ない事から、彼女はバスでアパートへ行ったり、疲れるとタクシーに乗ったりしながら、通い詰めました。
すでに70歳を超え、年齢的なことや、寒さ、なにもない空き室でひたすら連絡を待つ母に、私は再三にわたり「もう不動産屋に任せるように」と言っていました。
ところが、不動産屋が入ることで学生が請求される礼金や、更新料の問題から、
母は頑として、「自分が動ける間は、地方から上京する学生に少しでも金銭的な負担を減らしたい」と聞きませんでした。
そんなある日、母から「とても気になる夢を見た」と、電話がかかってきました。
それは、私が幼い頃に、良く預けられていた近所のご夫婦の夢でした。
お二人はすでに亡くなられて十年以上がたちます。
当時、近くに身寄りがなかった母が、買い物に出かけるときなどに、信頼して私を預けた方々でした。
ご夫婦がご病気になった頃、母は仕事の休みを利用しては、そのお宅に行き子供いなかったお二人の面倒を見ていました。
そのご夫婦が夢に出てきたらしいのです。
夢の中でも母は、ご夫婦に預けた幼い私を引き取りに行っていたらしいのですが、ふと気がつくと、バスの中に財布を忘れた事に気がついたそうです。
その事をご夫婦に告げて、
「帰るための1000円を貸してもらえないでしょうか?」と訪ねると、
そのご夫婦は「何かあったらどうするの?1万円を持っていきなさい」と快く手渡してくたそうです。
夢はそこで終わったらしいのですが、あまりに鮮明で、しかもお二人の命日が近く、気になったから、お墓参りに行きたいとの話でした。
私はさほど、気にもとめず「へぇ じゃあ、学生のアパートが落ち着いたら行ったら?」と聞き流していました。
結局その年は、母の努力虚しく、2部屋も空き室が出てしまいました。
母は、大変に悩んで「せめて1部屋でも入って欲しい」と口にしていました。
そんな時に、オーラソーマのコンサルテーションを私のお店のスタッフから受けたらしいのです。
その際に母がその時にクイントエッセンスのパラスアテナを使っていることを伝えると、スタッフから「良く夢をみませんか?」と聞かれて、再度気になっ
てたご夫婦の夢を思い出し、お墓参りに行ったらしいのです。
しかも、お墓参りの直前に母は、実際にアパートに向かうタクシーの中に小銭入れを忘れて来たのです。
それが、たまたま通りがかりに乗り合わせたタクシーであったため、ナンバーはもちろんの事、なにも覚えてないために特に手がかりもなく、小銭しか入っ
ていなかった事もあって、すっかり諦めていたそうです。
ところが、数日後乗ったタクシーの中でその事を話すと、年配の運転手さんが「領収書をもらわなかったか?」と聞いてきて、初めて領収書が手元に残っていることに気がついたのです。
するとその運転手さんがその場で、ご自分の携帯電話から捜索の電話をして下さって、小銭入れは無事見つかり、翌朝には母の手元に戻ってきたのです。
小銭入れには小さくたたんだ千円札が7枚入っていて、その事すら忘れていた母は驚いたそうです。
そして同時に、一度手元を離れたこのお金は他の方の善意で戻ってきたのだから、自分のためには使ってはいけないと、直感的に感じたらしいのです。
そこで、タクシー会社へのお礼と、気になっていたご夫婦のお墓参りの費用に全てを使い切ったそうです。
お子さんのいなかったご夫婦のお墓は訪れるたびにあまり人が来ている様子はないらしく、「お二人のお墓を掃除して、お花を飾り、買っていったお菓子をご夫婦と一緒に3人で食べて、あなたの事を報告してきたのよ」と母は晴れやかな表情で話してくれました。
お墓を訪れて、ちょうど7日目に、母のアパートには季節はずれの入居希望者が現れて、一部屋が埋まりました。
母の喜びようはなかったですが・・・
更に驚いたことに、それからまた7日後、もう一人、アパートに入りたいという学生が母へと連絡をしてきたのです。
アパートは満室になりました。
前回もお伝えしましたが、マスターボトルと同じエネルギーを共有しているのがクイントエッセンスです。
パラスアテナは、ボトルで見てゆくとB57。5と7で成り立っています。
5は五感や五体というように、人を現す数です。
7はテストの数でもあり、人と天を繋ぐ数でもあります。
つまり57番のパラスアテナには、人としてテストされている訳です。
母の手元に戻ってきた財布の中の千円札も7枚でした。
その瞬間、母はテストをされたのでしょう。
お墓参りから最初の7日目に一部屋入居が決まり、それで充分だと喜んだ母に更にそれから7日目にもう一部屋希望者が。
本当に夢で見た事が再現されたかのようでした。
私自身、パラスアテナの手放して信じることと、正しい生計を立てる事の真の意味を教えられたようでした。
私たちは瞬間瞬間テストされています。
そしてそれは、きっと他の誰も見ていないときにこそ、ただ愛へと手放せるかというテストです。
見られているときは、誰もが出来るのでしょう。
私たちにも、よく起きていることです。
例えば、買い物したときにおつりが多かった。
「やったぁ 得したなぁ」と思うのか・・・
「この人がレジを閉めるときに困る」と考えられるのか。
多くもらったおつりは、私たちが正統に働いて手にしたお金ではありません。
頂く理由のないお金です。
そんな瞬間に、きっとパラスアテナとのワークがあるのでしょう。
私たちの中のパラスアテナの質が目覚めて、正しい生計へと向かうのです。
そこで数百円を手にして「得した」と喜ぶのか。
実はその時に、自分へ向けられたテストが行われているのでしょうね。
その事を知ることが出来たことに、心から感謝しました。
ところが!
この話にはもっとすごい、後日談があるのです。
その時、母が使っているとは知らずに私も同時期にパラスアテナを使っていたのです。
私はイクイリブリアムボトルを塗っていました。
ただ、特に私には大きな変化はなく、ちょうど7日前に私の目の前でB33ドルフィンボトルが音を立てて割れたくらいでした。
そんなある日、私の出先に、偶然近くに用事で来ていた母から電話が入ったのです。
特に私に用事があった訳ではなく、私の会社が近かったので、会えるのではないかと、かけてきたのです。
すぐに会社に戻らなくてはならなかった私は、「5分だけね」と前置きをして彼女と立ち話をしていました。
すると彼女はおもむろに、「これあげる」と数枚の抽選券をくれました。
しかし、よく見ると・・・足りません。
「これじゃあ、引けないけど・・・」
と言いかけて、自分の財布の中にも抽選券があることを思いだしたのです。
しかも、目の前に抽選場。そして期限まであと2日。
「今やらないと、多分やらないから」と。
いわゆる「ガラガラ」とよばれる、クルクル回す抽選をその場で一緒にやりました。
大きな鐘の音と共に、あっさりと「ハワイのドルフィンツアー」が当たったのです。
何十年生きてきて、あのガラガラには当たり玉は入ってないのだと、信じ込んでいたのに。
唖然とする私に、抽選会の事務局の人は「こんな回数で当てる人いませんよ。
お客さん何が当たったか分かってますか?」等と、驚かれました。
数年前から、私の中にはある想いがありました。
海外が大好きな母を、元気なうちに海外旅行に連れて行って上げたいという想いが強くありました。
当時の私は年間数回にわたり、オーラソーマのコース参加のために海外に行っていました。そして帰国するたびに、「外国はいいわね? 気分が晴れるし、大好きよ」と瞳を輝かせて話を聞く母。
そのたびに、年老いてゆく母を一緒に連れて行ってあげたいけど、こうやって、勉強のためにいく事はあっても、結局は連れてゆけないのかな?
と思い続けていました。
このギフトはきっと、隣で一緒に唖然としている母と共に、「行ってきなさい」というメッセージなのであろうと、感謝して晴れて一緒にハワイのドルフィンツアーを満喫させて頂きました。
パラスアテナ・・・
やめられません・・・
いえいえ!
その後、パラスアテナをつけては、抽選に向かう私を嘲笑うかのようにティッシュ以外やってきません・・・
まだまだ、理解の余地がありそうです・・・マスターはやっぱり深いです。
でもね、みなさんが心から努力したり、精一杯の事をもたらした時、パラスアテナの「豊かさをもたらします」というメッセージは、必ず約束された事です。
私はその後、パラスアテナとワークするたびに、共に自分をテストしているように思います。
素敵なテストです。
みなさんも是非体験を楽しんで下さい。
柏村 かおり 記