Column
守護天使(ガーディアンエンジェル)
紫陽花のように優しい色彩を持つ、守護天使という名前のボトルがあります。
一日を終えてゆこうとする時の空のような、安らかな色合いは、とても人気があり、私たちに静けさを与えてくれそうです。
私にとっては、まだオーラソーマをよく知らなかった頃にコンサルテーションを受けて選んだボトルでもあります。
その優しい色彩は、チャクラと色の対応から、喉や頭部との関連を表しています。
それだけに、このボトルを2本目に選ぶ方は、考え過ぎてしまう方も多く、当時の私もハートよりも頭で理解しようとする傾向が強かったと思います。
むしろ
「感じてみましょう」
などという言葉は、オーラソーマと出会ってから改めて意識した言葉であって、学校生活ではそのように促された経験がありませんでした。
「よく考えて答えてね」
と言われることが当たり前でした。
これまでも、オーラソーマのコースで、多くの生徒さんと出会ってきましたが、最初のクラスで、好きなボトルを手にしてもらい
「感じたことを言ってみてね」と投げかけると、ほとんどの生徒さんたちが
「え?感じたこと?難しい〜」と、止まってしまう。
そして
「えっと、なんていう意味だったっけ?」とテキストに手が伸びます。
時に私たちは、間違えないように、教わったことに従いそれを感じたこととして表現しようとしますが、本来色彩の持つエネルギーは、教わらなくても私たちの遺伝子に刻まれた記憶としてどの人もその知性を携えています。
そんな、つい頭で理解しようとするということと関係する守護天使のボトルですが、一方で、その配色からは少し意外ですが、実は100本以上あるオーラソーマのすべてのボトルの中で、最も私たちの感情と深く関連したボトルです。
生命の木とボトルとの繋がりを見た時にも、感情と関係した水の世界の、さらに感情を学ぶスフィア「ネツァック」という場所に在ります。
先ほどの話とも繰り返しになりますが、私たちは頭で理解することは多く学んできましたが、湧き上がってくる感情の扱い方を学んできていません。
そして感情は、私たちが余程、意識的にいないかぎり、無意識に気付かぬまま、まるで水のように、どのようにも形をなし即座に姿を変えながら、思考の奥で毎瞬、たくさんのものを吸収しています。
感情には喜怒哀楽があり、そのどの種類の感情もハートがスポンジのように吸収しては、呼吸のように外に向けて表現することが自然なことですが、私たちは感情に善悪をつけては、表現するものを選択しがちです。
喜びは表現されることが多く、怒りや悲しみなどの感覚は、すぐには表現されずに、一旦ハートへとしまわれるケースが多いですね。
このボトルはそういった私たちのハートで日々育まれる感情とどのようにつき合ってゆくのかを教えてくれます。
人それぞれ、どのような感情を培ってきたのか、抱えているのかは異なりますが、このボトルのメッセージ通り、「手放して信じる」という体験がそこにはあります。
子供時代のつらい経験とも関連するという守護天使のボトル。
そこで生まれた感情のパターン。
両親との関係性や、取り巻いてた環境からハートが吸収して、未だ手放せずに抱え続けていたものに気づかせてくれます。
外に向けて表現されることなく抑えられた感情は、いつしか内側で膨らみ続け、振った炭酸水の瓶を開けた時のように、思わぬ形で、吹き出してしまうことがあります。
開ける瞬間を待ち望んでいた蓋は、そのきっかけを与える相手を見つけては吐き出され、その被害者は、「あなたが悪い」と、この惨事の加害者にされることすらあります。
大抵それは、抵抗しないか、出来ない相手に向けられることがほとんどなので、この悲劇は避けたいですね。
いつも、この「守護天使」というネーミングがまたとても素晴らしい、と思うのですが、守護天使はどの瞬間にも、私たちに寄り添って見守ってくれています。
古い感情のパターンが沸き起こって、炭酸が吹き出した時にすら守護天使は私たちが気づき、目覚めてゆくことを信頼して静かに見守ってくれています。
このボトルを使って、沸き起こる感情に気がつけたら、もうその感情を手放していける時です。
ハートが本来の呼吸を思い出せるように、寛ぐための気づきがあります。
泣きじゃくった子供が、次の瞬間、嘘のように笑っている。
そんなハートの深呼吸のために使ってみてくださいね。
その先に、経験したことがなかった安らぎが訪れます。
Satya記